「ONEでんき フリープラン」は新電力であるグランデータ社が提供しているサービスです。
このプランは 基本料金が0円、電力量料金(電気使用量料金)が均一ととてもシンプルで分かりやすいのか特徴です。
沖縄と離島を除くすべての方が契約できます。 工事や立会いなどは一切不要で、最短5分で手続きが完了します。
そんな「ONEでんきフリープラン」ですが、実際に乗り換えた場合本当に得なのか、それとも逆に損をしてしまうのでしょうか? 気になったので調べてみました。
今現在の電気の契約を確認
まずは現在の契約内容を確認する!
突然ですが、あなたは今、ご自分の電気の契約内容をきちんと理解できていますか?
理解できていると言う方はとても素晴らしいですが、大半の方はもう契約してしまっているので、よく分からないけどそのまま・・と言う方も多いでしょう。
たとえば関東に在住の方は(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・栃木県・群馬県・茨城県・山梨県・静岡県の富士川以東)ほとんどの方が東京電力との契約になっていると思います。
※離島を除く
そして一般家庭の殆どの方が「従量電灯B」もしくは「従量電灯C」の契約になっているはずです。
この従量電灯B・Cの契約の料金体系は「基本料金」+「電力量料金」(電気使用量料金)の合計金額になり、「電力量料金」は電気使用量により3段階に分かれます。
このように3段階で課金され、電気使用量が増えれば増えるほど電力量料金は高くなるのです!
ご存知でしたか?複雑で驚かれましたか?
東京電力の実際の請求はもっと複雑
実はこのほかにも、「燃料費調整額」「再生可能エネルギー発電促進賦課金(ふかきん)」と言う項目もあって請求金額が確定するのですが、そこまで話してしまうと更にややこしくなってしまいますし、この金額はさほど大きな額ではないのでここでは割愛します。
なので単純明快に比較するのは難しいのですが、ざっくり言えば電気を多く使うご家庭であれば「ONEでんきフリープラン」に乗り換えた方が得と言う事になります。
今の契約(東京電力)とONEでんきフリープランとの料金比較
基本料金
まずはじめに基本料金です。
基本料金とは電気の使用量とは関係なく毎月必ず発生する料金です。
東京電力の場合の基本料金は次のようになります。
従量電灯B 【アンペア契約】
契約容量 |
東京電力 |
ONEでんき |
10A | 286円 | 0円 |
15A | 429円 | 0円 |
20A | 572円 | 0円 |
30A | 858円 | 0円 |
40A | 1144円 | 0円 |
50A | 1430円 | 0円 |
60A | 1716円 | 0円 |
従量電灯C 【主開閉器契約】
契約容量 |
東京電力 |
ONEでんき |
6kVA | 1716円 | 0円 |
8kVA | 2288円 | 0円 |
10kVA | 2860円 | 0円 |
12kVA | 3432円 | 0円 |
15kVA | 4290円 | 0円 |
20kVA | 5720円 | 0円 |
24kVA | 6864円 | 0円 |
「ONEでんきフリープラン」ではここは無料になります。
ここだけ見たら完全に「ONEでんきフリープラン」がお得です。
電力量料金
次に電力量料金(従量料金・電気使用量料金)です。
ONEでんきフリープランの電力量料金は26.4円(一律)です。
東京電力の「電力量料金」と比較すると次にようになります。
東京電力 |
ONEでんき | |
第一段階 | 19円88銭 | 26.40円 |
第二段階 | 26円48銭 | 26.40円 |
第三段階 | 30円57銭 | 26.40円 |
※1 東京電力エリアの電力量料金単価となります。
このように、使用する電力量が少ない場合は東京電力の方が安く 使用する電力量が多ければ多いほどONEでんきフリープランの方が安くなります。
なので実際にあなたが毎月どれくらい電気を使用しているかが ONEでんきフリープラに乗り換えるかどうかのポイントになります。
次に実際に契約料金を比較してみる。
電力量料金は毎月変動する
電力量料金(従量料金・電気使用量料金)は毎月変動します。
ご家庭ごとの事情によって、夏が高かったり冬が高かったり、またある特定の期間がいちばん高かったり様々だと思います。
ですが、年単位で見ると殆んど変動はなくなることが多いです。
(設備の増設などをした場合を除く)
なので、1年間の電気料金の合計金額を12で割ればだいたいの平均した電気料金が分かります。
平均した使用電力量が第3段階であれば乗り換えを検討?
電力量料金(従量料金・電気使用量料金)だけを見た場合 電気使用量が少なければ東京電力の方が安く、多ければONEでんきフリープランが 安くなります。
仮に使用電力量を300kWh(第二段階と第三段階の境)とした場合、 東京電力の電力量料金は7152円、ONEでんきフリープランの電力量料金は7920円になり、 電力量料金だけでみると、東京電力の方が768円安くなります。
しかし東京電力の場合、基本料金が発生しますので契約容量の大きさによってはONEでんきフリープランの方が安くなるのです。
契約容量 |
東京電力 | ONEでんき フリープラン |
20A | 7724円 | 7920円 |
30A | 8010円 | 7920円 |
40A | 8296円 | 7920円 |
このように、契約容量が30Aだった場合、わずかですがONEでんきフリープランの方が安くなります。
なので契約容量が30Aで、年間の平均使用電力量が第3段階(300kWh)に届くか超えるようであれば、ONEでんきフリープランに乗り換えを検討しても良いと言えそうです。
ONEでんきフリープランが安ければすぐに乗り換え!
送電設備はこれまでと変わらず工事が不要
電気料金は安い方が良いに決まっている。
でもONEでんきフリープランに乗り換えた場合、手続きとか面倒じゃないの?
また工事やそれに伴う立会いなんかも必要なんじゃないの?
そんな心配をされている方もご安心ください!
・工事も立会いもなし!
送電設備はこれまでどおり従来の配線をそのまま使用するので契約変更による工事はありません。
インターネット回線の初回引き込み工事のように、工事が必要だったり、それに伴う立ち合いや工事費用が掛かったりする事は一切ありません。
申し込み手続きも最短5分程度で完了するので、煩わしい事は何もありません。
また、もしもONEでんきフリープランを解約する場合でも、インターネットを解約するときの様に、違約金が発生したりする事もないので、この点も安心です。
ONEでんきフリープランは縛りがないので、もしもの時は従来の契約にすぐに戻せるので安心です。
関東在住じゃなくても契約は可能なの?
ONEでんきフリープランは沖縄と離島を除くすべての方が 契約可能です。
先述のとおり、電力供給は従来の送電網を使用するので、工事不要でそのまま電気が使えます。
毎月の電気使用量が多い人ほどメリットが大きい
このように、毎月の電気使用量が大きい、または契約アンペア数が 大きい方ほどONEでんきフリープランに乗り換えた方がお得です。
逆に、1人~2人であまり電気を使わない方は従来通りの契約の ままで良いでしょう。
目安として、契約アンペア数が30Aの場合、毎月の請求金額が 8000円を越える場合はONEでんきフリープランの方が安いと言えそうです。