ふだん何気なく使っているパン粉ですが、パン粉って、小麦粉から出来ているパン粉と、米粉から出来ているパン粉があるってご存知でしたか?
ここでは、そんな2種類のパン粉の違いについて説明していきます。
小麦粉のパン粉とは
小麦粉のパン粉は、食パンやフランスパンなどのパンを乾燥させて、細かく砕いたものを使って作られます。
パン粉は、調理や料理の際に食材に衣を付けるために使用されることが一般的です。
食感を強調させるために粗目に作られたパン粉もあります。
スーパーや食材店で市販のパン粉を買うのが一般的ですが、自宅でも簡単に作ることができます。
パンを乾燥させてから包丁やぶんぶんチョッパーなどで砕くだけで、手作りのパン粉を作ることができます。
パン粉にこだわりのある方は手づくりで作る方もいらっしゃいます。
米粉のパン粉とは
通常のパン粉は主にパンを粉砕して作られたものですが、米粉のパン粉は米を粉砕して作られたパン粉になります。
米粉のパン粉は、通常の小麦粉のパン粉と同様に主に揚げ物に使われますが、小麦粉のパン粉のサクサクとした食感と違ってカリカリとした感じで香ばしさがあります。
また、米粉のパン粉を使って作った揚げ物は時間が経って冷めてもしっとりせずカリカリ感が残りやすいのも特徴です。
米粉のパン粉はグルテンフリーなので、アレルギーを持つ方は米粉のパン粉を使うと良いでしょう。
小麦粉のパン粉と米粉のパン粉の違いとは
小麦粉のパン粉と米粉のパン粉は、主に材料となる粉の種類が違います。
材料の違い
小麦粉のパン粉はパンを砕いて作られるので、小麦の粉が主成分になります。一方、米粉のパン粉は、米を主成分として作られます。
風味と食感の違い
小麦粉のパン粉はサクサクとした食感で、パンの味わいがあり、わずかに甘みがあります。
米粉のパン粉は、小麦粉のパン粉に比べてカリカリとした食感を持ち、風味はお米の優しい甘みがあります。
米粉は水分を吸収しにくいので時間が経ってもカリカリ感が残りやすいのでお弁当のおかずなどに適しています。
アレルギー対策
小麦粉はグルテンを含むので、小麦アレルギーのある方には適しません。
一方、米粉はグルテンフリーなので、小麦アレルギーを持つ方やグルテンに敏感な方にとっておすすめな食材になります。
小麦粉のパン粉の代用として使う事が出来ます。
小麦粉のパン粉を使った料理レシピ
ここでは小麦粉のパン粉を使った代表的な料理のレシピをいくつかご紹介します。
とんかつ
小麦粉のパン粉を使った定番料理のひとつのとんかつ。ここでは基本のとんかつのレシピをご紹介します。
材料(2人分)
・豚ロース肉:300g
・塩コショウ:適宜
・小麦粉のパン粉:大さじ3
・薄力粉:大さじ3
・溶き卵:1個
・植物油:適量
作り方
1:豚肉は包丁で軽くすじを入れて塩コショウします。
2:塩コショウした豚肉を溶き卵に付けます。
3:小麦粉のパン粉と薄力粉を混ぜ合わせたものに豚肉を入れ衣をつける。余分な衣は軽く落として置きます。
4:フライパンに植物油を適量入れて、油を180℃に上げて豚肉を入れる。衣がキツネ色になり浮いてきたら裏返し、裏側も同じ色になったら揚がっているので取り出して油を切ります。油が切れたらお皿に盛りつけて完成です。
マカロニグラタン
材料(2人分)
・マカロニ:50g
・鶏肉:70g
・たまねぎ:1/3個
・牛乳:400ml
・バター:適宜
・塩コショウ:適宜
・小麦粉のパン粉:大さじ2
・植物油:小さじ1/2
作り方
1:マカロニの下茹で:沸騰した湯に塩少々とマカロニを入れ茹でる。茹で時間は製品によって大きく異なるので(1分~9分)表記された時間茹でる。茹で終わったらザルに上げて水気を切っておく。
2:ホワイトソースを作る:フライパンに小さじ1/2の植物油を入れて中火で熱し、玉ねぎと鶏肉を入れて箸でほぐしながら炒める。塩コショウを適宜使って味付けします。玉ねぎが透き通って来たら火を止めて、小麦粉とバターを加えたら再び弱火にかけて、箸で混ぜながら具材に小麦粉のパン粉をなじませます。白い粉の感じがなくなってきたら牛乳を入れます。牛乳は具材と混ぜながらゆっくりと少しづつ入れます。一気に入れるとダマになりやすいです。5~6分火にかけてとろみが付いたらホワイトソースの完成。
3:茹でたマカロニを混ぜる:完成したホワイトソースに茹でたマカロニを投入して混ぜ合わせます。味を整えたら耐熱容器に移し替えます。
4:グラタンをオーブンで焼く:オーブンで強火で10分程度焼いて、軽く焦げ目が付いたらマカロニグラタンの出来上がり。
米粉のパン粉を使った料理レシピ
ここでは米粉のパン粉を使った代表的な料理のレシピをいくつかご紹介します。
米粉を使ったフライ
レンコンなどの根菜やうずらの卵などは、小麦粉よりも米粉を使ってクリスピーに揚げた方が美味しくなります。
串カツには小麦粉より米粉を使ったバッター液を使うと良いかも知れません。
ここではレンコンフライのレシピをご紹介します。
材料(2人分)
・レンコン:200g位
・塩コショウ:適宜
・米粉:大さじ3
・かたくり粉:大さじ3
・溶き卵:1個
・植物油:適量
作り方
1:レンコンは皮をむいて1cm厚に輪切りにして、塩水につけてアクを取ります。
2:水気を切って塩コショウをまぶします。
3:米粉とかたくり粉を混ぜ合わせたものにレンコンを入れ衣をつける。余分な衣は軽く落として置きます。
4:フライパンに植物油を適量入れて、油を180℃に上げてレンコンを入れる。衣がキツネ色になり浮いてきたら揚がっているので取り出して油を切ります。油が切れたらお皿に盛りつけて完成です。
米粉を使った鶏のからあげ
からあげは通常、小麦粉と片栗粉を併せて使う事が多いですが、米粉を使う事でクリスピーなからあげを作ることが出来ます。
また時間が経過してもカリカリ感が持続しやすいのでお弁当のおかず向きです。
材料(2人分)
・鶏もも肉:250g位
・しょうゆ:大さじ1
・みりん:大さじ1
・すりおろした生姜:小さじ1/2
・コショウ:適宜
・米粉:大さじ3
・かたくり粉:大さじ3
・植物油:適量
作り方
1:鶏肉を切る:鶏肉は余分な脂身を取り除き、3cm~4cm角に切る。火の通りを均一にするため大きさは揃えましょう。
2:鶏肉を漬け込む:切った鶏肉を、しょうゆ・みりん・すりおろした生姜・コショウを混ぜ合わせたものに軽くもんでから30分位漬け込みます。
3:鶏肉に粉(衣)を付ける:米粉とかたくり粉を混ぜ合わせたものに鶏肉を入れ衣をつける。余分な衣は軽く落として置く。バットを使っても良いですが、ポリ袋を使うと簡単に出来ます。
4:鶏肉を揚げる:フライパンに植物油を適量入れて、油を180℃に上げて鶏肉を入れる。衣がキツネ色になり浮いてきたら鶏肉が揚がっているので取り出して油を切ります。油が切れたらお皿に盛りつけて完成です。
パン粉「小麦粉のパン粉」と「米粉のパン粉」の違いのまとめ
いかがでしたか、パン粉にもパンを砕いて作った小麦粉のパン粉と、米を砕いて作った米粉のパン粉がある事をお分かりいただけたかと思います。
通常の揚げ物(とんかつやエビフライなど)は小麦粉のパン粉、クリスピーに仕上げたい、お弁当のおかずにしたいまたはアレルギーが気になる方には米粉のパン粉を使って料理をすると良さそうです。
用途に合ったパン粉を使って、今日も美味しい料理を作ってみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。